福井県の概要
福井県と言えば、リアス式海岸でも有名な「若狭湾」に面している都道府県で、伝統工芸の越前焼や越前漆器、若狭塗なども全国的に有名です。福井県は県内全体が豪雪地帯であることでも知られ、冬は国内屈指の降雪量となっています。この原因には、日本海側の冬型気候である「日本海側気候」が大きく影響していることによります。しかし、その一方で、日本海の沿岸部については、暖かい対馬暖流の影響により冬でも比較的暖かい気候となっています。
福井県の地域区分は、山中峠、木ノ芽峠、栃ノ木峠を通る尾根を境にして、北側と南側に分かれます。北側を越前地方(嶺北)といい、南側を嶺南といいます。
福井県は相続税の発生件数は少ない
金沢国税局による令和2年度(2020年)都道府県別相続税課税状況のデータによると、令和2年における福井県内での相続税課税件数は、687件でした。この数値は、同じ北陸である石川県977件、富山県1,028件よりも少ない数値となっています。
これを死亡者数に対する課税割合で分析してみると、石川県7.68%、富山県7.92%に対し、福井県は7.40%と、だいたい同じくらいの割合となっています。
県内の相続税のおよそ半分は福井市エリアで発生している
福井県内の相続税の分布を地域ごとに見てみると、福井市エリア(福井市とその周辺の町)の課税件数は315件であり、県内全体の相続税の半分が課税されています。その他の地域については、ほぼ横ばいの低い件数となっています。
福井市内で特に相続税が発生しやすいエリアとは?
福井県内のおよそ半分の相続税が発生している福井市において、特に相続税が発生しやすいと考えられるエリアを分析すると、主に次のような地域が該当してきます。
大卒者の割合が多く住宅の延べ床面積平均も広い浅水町や、JR福井駅東側の印田町などをはじめ、海老助町、太田町、大谷町、大手、大畑町、経田、毛矢、小幡町、左内町、下中町、順化、田治島町、中央、殿下町、灯明寺、中藤新保町、浜別所町、宝永、三ツ屋町、宮地町、安竹町、大町町、新田塚町、滝波町、下天下町、三留町、小羽町などが比較的相続税が発生しているエリアです。
これらの地域については他のエリアに比べ平均年収が高い世帯が多いためです。
福井県の税理士は少ないが、北陸の中でも相続税に強い方
税理士事務所の数を調べてみると、同じ北陸である石川県263件、富山県203件とどちらも200件を超えているのに対し、福井県の場合は157件と北陸の中では目立って税理士事務所の数が少ないことがわかります。
福井県は相続税の発生件数は少ないものの、それに対する税理事務所の数で考えても、北陸の中でもダントツで少ないと言えます。そのため、税理士一人当たりが行っている相続税申告の件数は、他の都道府県よりも多い可能性がありますので、上手に相続税に強い税理士を探すことができれば、その腕はきっと確かでしょう。