富山県の概要
富山県は北を日本海(富山湾)、東、西、南を北アルプス、飛騨山脈に囲まれた自然豊かな地域です。中でも世界遺産に登録されている「白川郷・五箇山の合掌造り集落」については、世界的な観光地としてとても有名です。また、豊富な水資源を活かした水力発電も有名で、中でも長野県との県境付近にある「黒部ダム」は観光スポットにもなるほどの人気です。
なお、富山県の人口はおよそ103万人ですが、そのうちの41万人が県庁所在地である富山市に集中しています。
富山県は東と西に分けて区分され、東部には県庁所在地がある富山市を中心に魚津市や黒部市があり、西部には砺波市、南砺市高岡市、小矢部市、氷見市などがあります。
また、富山県は気候の変化が激しいことでも有名です。
夏はフェーン現象により気温が上がりやすく高温多湿という気候であるのに対し、これが冬になると県内全域が豪雪地帯になるほど寒暖の差が激しい地域となっています。
富山県の相続税発生件数は北陸では最も多い
令和2年度(2020年度)都道府県別相続税課税状況のデータ(金沢国税局発表)によると、令和2年度における富山県内の相続税課税件数は1,028件でした。北陸3県の中では最も多いです。
課税割合(課税件数÷死亡者数)は、7.92%であり、こちらも、北陸3県の中では最も多いです。
富山県は県内広く相続税が発生しやすい?
地方の都道府県の場合、その多くは県庁所在地など一部の市町村に相続税の発生が集中して起こりますが、富山県については、県内全域で相続税が発生する可能性があります。
富山県の場合は県庁所在地がある富山市で356件と、確かにその数は多いものの、その他にも西部にある高岡市エリアで302件、東部の新川地区にある魚津エリアで217件と、それぞれの地域でもそれなりに多い件数となっています。
県内の高級住宅地では相続税が発生しやすい
富山県は化学、金属製品、電子部品などの製造業が盛んなため、世帯別の平均年収は地方都市としては比較的高水準となっています。また、県庁所在地がある富山市だけではなく、その周辺に隣接する自治体についても、いわゆるベッドタウンとして栄えており、同じく相続税が課税される可能性がある世帯が多いと言えます。
具体的には、富山市の神通川の東側を中心に黒部市、砺波市、舟橋村などの地域は比較的世帯別収入が高いため、相続税の発生に注意が必要です。
富山県の税理士事務所は少なめ
富山県は、税理士事務所の数は203件です。税理士事務所は少なめで、相続税に強い税理士というのが、ある程度限られてくる可能性があるでしょう。
そのため富山県内で相続税に強い税理士を探す際には、事前にホームページや税理士事務所検索サイトなどで、その事務所の相続税申告件数などをチェックしてから依頼するようにしましょう。