鎌倉市・逗子市・葉山町の相続と税理士事情

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神奈川 鎌倉

神奈川県の中心都市、横浜市の南西に位置する鎌倉市、逗子市、葉山町の3つの自治体。観光地としても有名なこれらの地域の相続の特徴を探っていきましょう。

1.鎌倉エリア相続事情

鎌倉市、伊豆市、葉山町の3つの地域は、全て鎌倉税務署の管轄となり、相続税のデータなども全て統合されています。鎌倉エリアの相続税の申告件数は771件、実際に課税された件数は562件です。

相続1件あたりの納付税額は約1,800万円、課税割合が19.29%となっています。神奈川県の平均的なデータでは、1件あたりの納付税額が約2,000万円、課税割合が12.39%です。1件あたりの納付税額は平均よりも低いものの、課税割合は大きく上回っています。

また、神奈川県の他の地域とデータを比べてみると、1件あたりの納付税額は中位よりもやや上位に位置していますが、課税割合は最も高い数字です。つまり、鎌倉エリアの相続は、1件あたりの納付税額は高額になりにくいものの、発生率が非常に高いという特徴があります。

2.鎌倉エリアの地価事情

相続税との関連性が高い地価の動向を、地域の特徴と一緒に見ていきましょう。

2-1.鎌倉市

幕府が置かれた地として、歴史的にも観光地としても全国的に人気の鎌倉市。三方を山に囲まれており、自然や歴史のある寺社などが多く、都市部とは思えない風景が別荘地として人気の魅力となっています。

一方で、風情ある街並みを守る目的などから、オフィスビルや高層マンションが建てられないことから、ホテルや住宅などの土地利用がメインです。ただ、各種鉄道や道路の整備が急速に進んだ結果、各地域へのアクセスが手軽という大きなメリットもあります。

鎌倉市全体の地価平均は約24万円で、鎌倉市で最も地価が高額な地域が約34万円の鎌倉駅周辺です。鎌倉市内は、立地上観光業がメインとなっていますが、約4割の人が東京都の特別区や横浜市へ通勤しています。

つまり、鎌倉市は都市部のベッドタウンとしての役割が非常に強い傾向にあります。別荘地として人気を集める特徴が、生活の拠点としての魅力にも通じていることが、鎌倉市の特徴といえます。

2-2.逗子市

国の指定する重要文化財である五輪塔や古墳などがあり、古都保存法の指定都市となっている逗子市。鎌倉市と同じく、近代的な街並みを作り上げることができないことから、都会を忘れさせる古都の雰囲気が非常に人気の地域です。

土地の利用は住宅地が大半を占めていますが、歴史的建造物や海水浴場などの人気からホテルなどの利用も進んでいます。また、古き良き姿が魅力的ですが、市役所などでは電子機器による事業の効率化が進んでおり、見えないところでの近代化が面白い地域です。

逗子市全体の地価平均は約20万円、地価の最も高額な地域は約23万円の新逗子です。逗子駅や新逗子駅の周辺地域を指しており、逗子市の中心部として機能しています。主要な2つの駅だけでなく、東部を走る県道24号横須賀逗子線によって利便性が高いことから、逗子市内でもベッドタウンとして人気を集める地域です。

ただ、逗子市の地価は全体的に減少傾向にあり、新逗子駅、逗子駅周辺の地域以外は地価が減少しています。地域による地価の差も大きいため、自分が住む地域の特色をしっかりと把握しておくことが必要です。

神奈川 逗子

2-3.葉山町

他の2区とは違って、面している相模湾との一体感が特徴的な葉山町。三浦郡では唯一の自治体であることや、独立したイメージを持たれることもあり、どことなく特別感が漂う地域かもしれません。

葉山町は古都保存法の地域ではありませんが、地域の大半は住宅地として利用されており、高層ビルなどはほとんどありません。一方で、相模湾に面していることから首都圏有数の海水浴場として人気を集めており、ヨットレースなどのマリンスポーツが楽しめる施設が多く建設されています。

また、葉山町の海外からは江ノ島や伊豆半島、富士山まで見えることがあり、景色の良さから日本でも有数の別荘地としても知られています。葉山町全体の地価平均は約14万円と、別荘地としてはそこまで高額な感じがしないかもしれません。

実は、葉山町には鉄道路線がなく、最寄り駅までの距離が遠いことからベッドタウンにはあまり向いていないこと、企業からの需要が低いことなどから、地価が高額になりにくい可能性があります。そのため、手近に購入できる知る人ぞ知る別荘地として人気なのが、葉山町の特色といえます。

2-4.鎌倉エリアの地価の動向

鎌倉エリアで共通しているのは、商業施設が少なくビジネスの拠点ではないことです。その結果、企業からの土地需要が少ないため、地価が低めになる傾向があります。しかし、観光地として発展していることから、交通網の整備が非常に進んでおり、鎌倉市や逗子市ではベッドタウンとして人気が高まっています。

一方で、独特な雰囲気を持つ葉山町は別荘地として人気を集めますが、ベッドタウンとしては機能しづらく、他の2区に比べて地価が高額化していません。また、逗子市と葉山町は地価が減少傾向にあり、鎌倉市でも半数の地域で地価の減少が見られます。

鎌倉地域はベッドタウンとしての役割が強いのですが、横浜市の都市部では再開発が積極的に行われ高層マンションなどが今なお建設が続いています。東京都などに比べれば横浜の都心部は地価が安いことから、横浜市内がベッドタウンとしても中心部としても機能するようになりました。

その結果、鎌倉市などの今までのベッドタウンへの需要が減り、地価が減少しているのかもしれません。ただ、横浜市内の土地需要が高まれば地価が高騰するため、再び鎌倉エリアへの需要が伸びる可能性もありますので、今後の地価推移には注目しておきましょう。

神奈川 葉山

3.鎌倉エリア所得と富裕層

地価と並び相続税額に大きく関わってくる所得。ベッドタウンや別荘地として人気をを集める鎌倉エリアの所得にはどのような特徴がるのでしょうか?

自治体名所得税の
納税義務者数
課税対象所得1人あたりの
課税対象所得
鎌倉市約8万4,000人約3,800億円約450万円
逗子市約2万8,000人約1,200億円約430万円
葉山町約1万5,000人約650億円約441万円

鎌倉エリアの各自治体の所得は上記のようになっています。所得の多い順に並べると、鎌倉市、葉山町、逗子市で、実は、これが神奈川県内の所得ランキングの1~3位となります。地価のランキングでは、鎌倉エリアはトップを取れず、特に葉山町は中位に位置しているため、地価に比べて受け取っている所得が非常に高額なのが特徴的です。

ただ、それぞれの地域での経済活動はそこまで活発でありません。昼夜人口などを見ると、都市部への通勤率が高いことから、ビジネスの中心地で働く高所得者が生活の拠点として鎌倉エリアを選んでいることが、所得の引き上げにつながっていると考えられます。

また、横浜市内などは地価が高額なため、鎌倉エリアに自宅を構えるというのが、昔からの生活スタイルだったのかもしれません。地価の安さと交通の利便さ、豊かな自然との共存した街並みが、住みやすいベッドタウンや別荘地として人気を集めているのです。

そして、所得が高額であり住宅地が広い鎌倉エリアには富裕層が多く生活しており、高額な相続税が発生しやすいため、十分な節税対策が必須となるでしょう

4.鎌倉エリアの税理士事情

住宅地としての高い人気と、高額な所得を受け取っている鎌倉エリアでは、高額な相続が発生しやすい要注意エリアです。そこで、相続税の負担を抑えるのに必須となる、鎌倉エリアの税理士事情を確かめていきましょう。

自治体名在籍税理士数
鎌倉市100名
逗子市22名
葉山町3名

鎌倉エリアの各自治体ごとの在籍税理士数は上記のようになっており、全体で125名の税理士が在籍しています。年間の課税件数が562件であることから、鎌倉エリアでは税理士が非常に不足していることがわかります。

特に、所得が高額な葉山町の税理士が圧倒的に少なく、依頼できなくなってしまう可能性も高いでしょう。鎌倉エリアの在籍税理士数が少ない背景には、街並み保存などからオフィスの新設が難しく事務所を構えられないこと、アクセスが簡単なため横浜市内の税理士が対応可能なことなどが考えられます。

つまり、交通アクセスの良さが反対に働き、鎌倉エリア内で事務所を構える税理士が減ってしまったのです。ただでさえ少ない鎌倉エリアの税理士ですが、相続に強い税理士となればさらに限られます。頼りになる地元の税理士へ確実に依頼するためにも、いち早く相続税対策を行いましょう。

鎌倉市・逗子市・葉山町の相続税に強い税理士

【参考】鎌倉エリア内の相続関連機関一覧

鎌倉エリア内の相続に関連する各種機関の連絡先一覧をまとめました(2017年10月現在)。ただし、変更される可能性があることをご了承ください。

機関名住所TEL
鎌倉税務署〒248-8501
神奈川県鎌倉市佐助1丁目9番30号
0467-22-5591
横須賀県税事務所〒238-0006
神奈川県横須賀市日の出町2-9-19
046-823-0210
鎌倉市役所〒248-8686
神奈川県鎌倉市御成町18-10
0467-23-3000(代表)
逗子市役所〒249-8686
神奈川県逗子市逗子5-2-16
046-873-1111(代表)
葉山町役場〒240-0192
神奈川県三浦郡葉山町堀内2135番地
046-876-1111(代表)
横浜地方法務局
湘南出張所
〒251-0041
神奈川県藤沢市辻堂神台二丁目2番3号
0466-35-4620(代表)
横浜地方法務局
横須賀出張所
〒238-8536
神奈川県横須賀市新港町1番地8
横須賀地方合同庁舎
046-825-6511(代表)
横浜家庭裁判所〒231-8585
神奈川県横浜市中区寿町1-2
案件により異なる
HP参照
東京地方税理士会
鎌倉支部
〒248-0011
神奈川県鎌倉市扇ケ谷1-8-9
鎌工会ビル305号
045-715-6651
神奈川県司法書士会
横須賀支部
〒231-0024
神奈川県横浜市中区吉浜町1番地
045-641-1372
神奈川県司法書士会
横浜西支部
〒231-0024
神奈川県横浜市中区吉浜町1番地
045-641-1372
神奈川県弁護士会〒231-0021
神奈川県横浜市中区日本大通9番地
045-211-7707(代表)
神奈川県弁護士会
横須賀支部
〒238-0006
神奈川県横須賀市日の出町1-5
ヴェルクよこすか3階
046-823-2181(代表)

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