愛媛県の概要
みかんの名産地と言えば愛媛県です。愛媛県のみかん生産量は、和歌山に次いで全国2位を誇っており、県南部地域での主産業になっています。また、柑橘類の生産量が多くキウイフルーツや、いよかんなどの出荷量が多いです。
愛媛県は他にも、観光地として道後温泉や松山城が有名な土地です。道後温泉は宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』のモデルにもなり、人気が高い観光地として知られています。また、松山城は現存天守の1つに数えられ、愛媛県内の重要な観光資源になっています。
そんな愛媛県は県内を3つの地域に区分できます。新居浜市や今治市を中心とする「東予地方」、松山市や伊予市を中心とする「中予地方」、宇和島市や大洲市を中心とする「南予地方」です。それぞれの地域で主産業が異なり、地域毎に特徴が多い土地です。
愛媛県は課税発生件数・課税割合が中間くらい
高松国税局発表の令和2年度(2020年度)都道府県別相続税課税状況によると、愛媛県の課税発生件数は1,199件となっています。また、課税発生件数を死亡者数で除して計算される課税割合は6.65%。これは全国で27位に位置します。全国で中盤ぐらいにあることが分かります。
一方、愛媛県は被相続人1人あたりの納付税額を見てみると約1,039万円です。こちらを順位にすると全国で30番目と、やや低いです。
県内では松山市エリアに偏った傾向がみられる
愛媛県内では県庁所在地でもある松山市とその周辺の地域(以降、松山市エリア)に多くの課税発生件数が集まっています。その数は612件で約50%が松山市エリアで発生しています。
そして、課税発生件数順に見ると、今治市エリアが161件、伊予西条市エリアが105件、新居浜市エリアが89件と続いていきます。
納付税額をみても、松山市エリアが1人当たり1,195万円と最も多いです。
愛媛県は税理士事務所が少ない
愛媛県の税理士事務所は119か所あります(2016年時点)。しかし、相続税の申告件数は1,455件あり、1つの事務所あたり約12件くらいの相続事案を扱っている計算になります。これは全国的に見ると上位であり、税理士事務所が不足している地域であることが分かります。
実際、税理士事務所119か所は、都道府県別にみると43番目に少ない地域であることが分かります。つまり、課税発生件数がそこそこある割には、税理士事務所が少ない地域となっているのです。
なお、注意したい点は、全ての税理士事務所が相続税に強い訳ではない点です。税理士事務所には得意な税務と苦手な税務があります。
単に税務手続きをしてもらいたいのであれば、どこでも申告書などを書いてもらえるでしょう。けれども、節税対策や事業継承等を考えているのであれば、相続税に強い税理士事務所に相談をするのが得策と言えます。