年末年始に家族で相続の話をしよう

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年末年始は通常、12月29日~1月3日ですが、今年は前後に土日も重なって土日が休みの人は、12月27日~1月4日までの9連休です。年末年始の過ごし方はそれぞれですが、実家に帰ったり、逆に子供や孫が実家に戻ってきて家族一同が会することも多いのではないでしょうか。

久しぶりに会う親や、かわいい孫とのひとときは楽しいもので、世間話や近況で盛り上がることと思いますが、年配のおじいちゃん、おばあちゃんがいて相続についてそろそろ考えなきゃという家族は、みんなが集まっている機会にぜひ相続についてお話することをお勧めします。

こんなおめでたい時期にお金の話なんてとんでもないと言いたいところですが、実は、相続の問題のほとんどは、事前にちゃんと話し合いがされていないことが原因です。あるアンケートによると、遺言がないことが相続トラブルの最大の原因という結果が出ていますが、たとえ遺言があったとしても、事前に十分な話し合いがなく、当事者が納得しなければ、もめごとの原因になります

遺言があってもトラブルになった事例

たとえば、こんな事例がありました。父親が亡くなり、母親と二人の姉妹が相続することになりました。遺言があり次のように書かれていました。

「遺産1700万円のうち、母親には1000万円、姉には500万円としたいところだが、生前に結婚の補助金ということで300万円を援助しているのでその分を引いて200万円、妹には500万円を相続させる。」

相続の分け前は一般的であり、内容的には特に問題なさそうです。ところが、姉が結婚のときに父親から300万円をもらっていたということを妹は知らなかったために、大変ショックを受けました。父親も母親も言わなかったし、姉も一言もそんなことを口にしたことはありませんでした。両親と二人の姉妹はそれぞれみんな別々に遠いところに住んでいて、会う機会も正月くらいしかありませんので、言う機会がなかったといえばそれまでなのですが、この妹は自分が疎外されていたのだと勘違いしてしまったようです。結果、相続自体はみなが納得して無事に終わりましたが、妹は姉と口もきかなくなり、姉もそんなことで怒る妹が理解できず、二人の姉妹はどんどん疎遠になりました。それで母親も精神的に悩んでしまい、それ以来、この家族が集まることはありませんでした。

息子や娘の結婚のときにお金を支援することはよくあることであり、家族みんなが知っていれば全く問題にはならなかった話ですが、知らされていなかったことが致命的な問題になってしまった例でした。

お金に関することは切り出しにくいですが、ちゃんと話されていないと後で大問題になりますので、家族みんなが集まっているときに、ぜひとも話しておく必要があります。誰かが欠けているときに話すと自分だけ疎外されたと思う人が出ないとも限りませんので、みんないるときがベターといえます。

子供の側からは話を出しにくいものですで、できれば、父親や母親の側から、そろそろ相続について考えなきゃいけないなあと軽く話を出していくのが良いでしょう。親がまだ相続について何も考えていない場合は、事前に子供の側から親に提案してみんなが集まった場で親から話を出してもらうようにもできます。最初から何かを決める必要はなく、まずは、財産の内容をわかっている範囲で把握したり、一部の家族どうしであげたりもらったりしたお金の内容をみんなで共有するだけでも十分に価値があります。

相続の問題を避けるためには、まずは家族どうしのコミュニケーションが一番大切だからです。内容は簡単で良いですので、この年末年始に、ぜひ相続について家族で話し合ってみることをお勧めします。

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