豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の相続と税理士事情

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愛知 豊橋

愛知県の南東部に位置している豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市。三河湾や太平洋に面していることから、美しい景色や豊富な海の幸で人気の地域です。では、東三河地域を支える豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市では、どのように相続税が課税されているのでしょうか?

1.豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の相続事情

愛知県の南東部に位置している豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市。これら4つの市は豊橋税務署の管轄地域となっており、相続税に関するデータも4つの市が合計された数字となっています。

豊橋税務署の20018年度の相続税申告件数は1,121件、実際に課税された件数は896件です。相続一件あたりの納付税額は約1,620万円、課税割合は11.64%となっています。また、愛知県の平均データでは相続一件あたりの納付税額は約1,830万円、課税割合は14.26%です。

豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市のデータと平均データを比較すると一件あたりの納付税額、課税割合どちらも平均を下回っています。ただ、愛知県内では一部の地域がずば抜けて課税額が高額であるため、こうした地域により平均額が引き上げられている可能性があります。

つまり、順位や平均データとの比較では問題が少ないように見えますが、実際には全国でも高い水準の相続税が課税されているのです。ですので、豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の各市ではきちんと相続税対策を考えておく必要があります。

2.豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の地価事情

豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の相続税を、それぞれの市の特徴や地価から考えていきましょう。

2-1.代表的な地域と地価

2-1-1.豊橋市

愛知県の南東部に位置し、静岡県との県境にもなっている豊橋市。南東部である東三河地方の中心都市てして機能しており、この地域の約50%の人口が豊橋市の住民です。そのため、豊橋税務署の管轄エリアの中では、豊橋市が相続の中心地域となっていると考えられます。

豊橋市は、かつて製糸業、紡績業が盛んに行われていましたが、現在では豊橋駅を中心とした商業や市の南部で行われる農業が中心産業となっています。さらに、地域ごとに作成している農作物は異なっており、野菜からお米、果物まで、加えて畜産など、幅広い種類の食物を生産・出荷しています。

豊橋市の地価平均は約9万3,100円、最も高額なのは約15万2,000円の豊橋駅周辺です。豊橋駅は市の中心駅として機能しており、JRと名古屋鉄道の合計4路線が乗り入れています。また、路面電車や路面バスなど豊橋市特注の公共交通機関も集中しており、「東三河の交通拠点」としても知られています。

この地域には駅ビルを始めとした都市整備が行われ、地下街なども整備されていることから平日休日を問わず多くの人で賑わっています。ただ、都市部を抜けると一軒家が立ち並ぶ住宅街が広がっているため、生活に密着した都市という一面もあります。

2-1-2.豊川市

豊橋市の北部に位置し、岡崎市や新城市と隣接している豊川市。豊川市は全国的にも知られている豊川稲荷の門前町として発展してきた歴史ある街です。そして、豊橋市のように「豊」という文字がついた愛知県の自治体の中では最も古くから存在している街でもあります。

豊川市は都市部を中心都市とした商業が発展していますが、一方で花の生産や出荷が盛んに行われており、中でもバラはやシクラメンの名産地となっています。また、製造業も市の中心産業となっており、機械製品の製造から食料品まで、幅広い種類の製品を製造しています。

豊川市の地価平均は約7万7,700円、最も高額なのは約9万3,300円の稲荷口駅周辺です。この地域は豊川稲荷の玄関口にあたるのですが、実際には豊川稲荷駅のほうが近く、稲荷口よりも利用者は多くなっています。

では、なぜ稲荷口駅周辺の地価が高額なのかというと、利用者が少ないことから観光客などが少なく落ち着いて生活できることが考えられます。さらに、豊川稲荷の周辺であることから商店や道路が整備されているため、メリットだけを受けられる住宅街として人気であることが地価の上昇に影響しているといえます。

2-1-3.蒲郡市

豊川市の西部に位置し、三河湾に面した比較的温暖な気候が特徴的な蒲郡市。海や山の壮大な景色を楽しむことができ、4つの温泉街が形成される愛知県内では珍しい温泉地であることから、県内有数のリゾート地として人気を集めています。近年ではラグーナテンボスなども建設され、より観光都市としての魅力がアップしている地域です。

市の産業では、観光都市としての魅力から商業が発展しており、大型商業施設が相次いで建設されています。さらに、眼鏡レンズや眼科用医療機器、再生医療製品の開発や販売が行われており、一般的な製造業とは異なった特徴が多くなっています。

蒲郡市の地価平均は約6万9,600円、最も高額なのは約9万1,571円の蒲郡駅周辺です。蒲郡駅は市の中心駅として機能しており、観光の玄関口でもあります。そのため、地元の住民だけでなく観光客も利用していることから多くの人で賑わっています。

また、JRと名古屋鉄道、合計3路線が乗り入れているため、名古屋市などの愛知県の中心部へもアクセスが可能です。ただ、市内に多くの観光地があることから駅周辺にはそこまでビルや商業施設は建設されておらず、駅前でも比較的落ち着いた街並みが広がっています。

2-1-4.田原市

愛知県の南端、渥美半島にある田原市。隣接しているのは豊橋市のみであり、市の周囲は三河湾や太平洋に囲まれています。そのため、高台の地域からはどこを見渡しても海が見えるため、観光地としても人気が高い地域です。

田原市の中心産業の一つが農業です。比較的温暖な気候であることを活かした近郊園芸農業が盛んに行われ、キャベツや白菜などが作られています。さらに、トヨタ自動車の工場があることから工業も盛んに行われており、市全体の工業製品出荷額は2兆円を超えています。

田原市の地価平均は約4万2,000円、最も高額なのは約7万円の三河田原駅周辺です。この駅は田原市の中心駅であるため、市民の交通の足となっている重要な駅です。三河田原駅に通っている豊橋鉄道は豊橋市と田原市を結ぶ役割があり、市内や他市へ移動する唯一の鉄道です。

ただし、三河田原駅があるのは田原市の中心部であり、ここが豊橋鉄道の終点となっています。つまり、田原市の南部には鉄道駅がなく、他市へ移動するためにはバスを利用するなど手間が掛かります。ですので、駅周辺の地価が上がりやすく、他の地域では地価が下がりやすくなり、駅周辺だ突出した地価になっているのです。

2-2.豊橋エリアの地価の特徴

豊橋エリアの各市の地価を高い順に並べると、豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市となり、県内でのそれぞれの順位は16位、29位、35位、49位です。豊橋市だけが突出して高い順位となっており、反対に田原市は市部では最も低い地価となっています。

こうした地価の背景には、市内の交通の利便性や発展度が関係しており、特に鉄道の影響が大きいと考えられます。愛知県は名古屋駅を中心とした鉄道路線が形成されており、各路線からほぼ乗り換え無しで移動ができるように整備されています。そのため、乗り換えが必要な田原市では距離以外でも、鉄道路線の特徴によって地価が下がりやすい傾向があるといえるのです。

また、豊川エリアの特徴として製造業と同様に農業が発展していることが挙げられます。一般的に農地は評価額が安い傾向にあり、農地が多いことで地価平均が下がりやすくなります。つまり、産業として発展するほど地価が下がる可能性が高くなっているのです。

ただし、地価が安いと同じ金額でも所有する自宅の面積が広くなる傾向があり、不動産への相続税の課税額は変わらないことがあります。ですので、一概に地価が安いだけで相続税額が低いとはいえず、どの地域でも相続税への対策を考えておきましょう。

3.豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の所得と富裕層

次は、豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の所得の状況から相続税の特徴を考えていきましょう。

自治体名所得税の納税義務者数課税対象所得1人あたりの所得
豊橋市約17万3,300人約5,780億円約334万円
豊川市約8万5,200人約2,740億円約322万円
蒲郡市約3万6,700人約1,160億円約316万円
田原市約3万300人約952億円約314万円

豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の所得状況は上記のようになっており、地価と同じ順位となっています。ですので、富裕層も豊橋市を中心に生活していることが分かります。しかし、地価のような大きな差は生まれておらず、それぞれの市では農業や製造業などの経済活動が活発に行われているといえるでしょう。

また、豊橋市はエリアの中では突出した所得・地価となっていますが、県全体から見るとそこまで高額ではありません。つまり、豊橋エリアの課税額や課税割合が平均を下回っている理由として、高額な豊橋市でも県内上位に入り込むような所得や地価ではなく、その他の地域はより低い金額であることが挙げられます。

ただし、平均を下回っているからといって対策が必要ないということではありません。愛知県の所得はもともと高額な傾向があり、豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の所得は全国的に見れば上位10%に入るほどです。さらに、所得差があまりないということは、それだけ所得への課税にも地域差が少ないことを表しており、どの市でも危険性は変わらないといえるでしょう。

そして、地価と合わせて考えてみると、特に豊橋市では財産と不動産どちらへも高額な相続税が課税される危険性が高い要注意地域です。そのため、豊橋市では相続税への対策は必須であり、豊川市、蒲郡市、田原市で生活する人も自宅の面積や所得の状況に応じて適切な対策が講じれるように準備を始めましょう。

4.豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の税理士事情

最後に、相続税対策の要となる豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市の税理士の在籍状況を確かめていきましょう。

自治体名在籍税理士数
豊橋市310名
豊川市64名
蒲郡市51名
田原市14名

豊橋エリアに在籍している合計税理士数は439名です。1年間の相続税申告件数は1,121件、課税件数は896件となっており、課税件数の50%以下の税理士数であることから、やや不足気味であるといえるでしょう。

また、豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市を比較すると、多くの人が集まりやすい豊橋市に税理士が集中しています。反対に、交通の利便性が良くない田原市には税理士が非常に少ないことが分かります。

そのため、田原市で生活する人はアクセスが簡単な豊橋市での税理士探しが必須といえます。特に、鉄道でのアクセスが難しい田原市の南部に生活している人は、税理士が対応できるかどうかを確かめなければならず、場合によっては税理士を見つけるのが難しい可能性もあります。

ですので、相続が始まる前から税理士探しを行っておき、必要になったらすぐに依頼できるように準備しておきましょう。また、豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市は農地などを所有している可能性もありますので、相続だけでなく適切な土地鑑定にも強いこと、専門家と連携していることなどに注目して、信頼できる税理士を探しましょう。

【参考】豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市内の相続関連機関一覧

豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市内の相続に関連する各種機関の連絡先一覧をまとめました(2018年9月現在)。ただし、変更される可能性があることをご了承ください。

関名住所TEL
豊橋税務署〒440-8504
愛知県豊橋市大国町111番地
豊橋地方合同庁舎
0532-52-6201
(代表)
東三河県税事務所〒440-8528
愛知県豊橋市八町通5-4
東三河県庁(東三河総合庁舎)
0532-35-6120
(総務)
豊橋市役所〒440-8501
愛知県豊橋市今橋町1番地
0532-51-2111
(代表)
豊川市役所〒442-8601
愛知県豊川市諏訪1丁目1番地
0533-89-2111
(代表)
蒲郡市役所〒443-8601
愛知県蒲郡市旭町17番1号
0533-66-1111
(代表)
田原市役所〒441-3492
愛知県田原市田原町南番場30-1
0531-22-1111
(代表)
豊橋公証人合同役場〒440-0888
愛知県豊橋市駅前大通2-33-1
開発ビル9階
0532-52-2312
名古屋法務局
豊橋支局
〒440-0884
愛知県豊橋市大国町111
(豊橋地方合同庁舎)
0532-54-9278
名古屋家庭裁判所
豊橋支部
〒440-0884
愛知県豊橋市大国町110
0532-52-3212
(庶務課)
愛知県司法書士会
東三河支部
〒440-0851
愛知県豊橋市前田南町1丁目1-1-204
0532-58-9951
東海税理士会
豊橋支部
〒440-0075
愛知県豊橋市花田町字石塚42-1
豊橋商工会議所内
0532-55-0266
愛知県弁護士会
東三河支部
〒440-0884
愛知県豊橋市大国町83
0532-56-4623
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