名古屋市千種区・名東区の相続と税理士事情

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名古屋 東山

名古屋市の中央よりやや東側に位置する千種区と名東区。繁華街などが少ないこともあり、地味な印象を持たれがちなエリアですが、相続にはどのような特徴があるのでしょうか?

1.千種エリアの相続事情

名古屋市千種区と名東区は、千種税務所の管轄となっており、相続のデータは2つの区の合算した数字となっています。

千種エリアの相続税の申告件数は615件、実際に課税されたのが483件です。課税割合は18.74%、相続1件あたりの納付税額は約4,400万円となっています。市内の他のエリアと比べてみると、1件あたりの納付税額は最も高額で、市内の平均が約1,800万円ですので、ずば抜けて多くの相続税が課税されているのが分かります。

一方で、課税割合は県内で4番目に多い割合となっており、5位6位と比べてもそこまで大きな差はありません。ただ、市内の平均割合が13.85%であることから、こちらも比較的高い数字です。

つまり、千種エリアは課税割合が高く、高額な相続税が高額になりやすいことが相続の特徴といえます。高確率で高額な相続税発生しやすい地域である千種エリアでは、税理士による節税対策が急務となります。

2.千種エリアの地価事情

高額な相続税が課税される背景には、地価が大きく関わっていることが大半です。では、千種エリアの地価はどのようになっているのでしょうか?

2-1.代表的な地域と地価

2-1-1.千種区

名古屋市の中央部に位置する千種区は、ナゴヤドームや東山公園など名古屋市を代表する施設が多いため、市民なら一度は行ったことがある地域です。ただ、施設の名称などが有名すぎるため、千種区の名前まで目を向けられないことも多いといわれています。

他にも、千種区には上野天満宮や覚王山日泰寺などの寺社、広大な霊園である平和公園などが建設されており、歴史ある場所が多いのも特徴です。一方で、オフィスビルなどは少なく、地域全体は住宅地として発展しています。

特に、ナゴヤセントラルガーデンは、分譲マンションを中心に、レストランや商店などが集まる商業施設と住宅の複合エリアとして整備されています。マンションが集まりますが、団地のような下町的な印象はなく、洗練された先進的な街並みが広がっており、2007年度のグットデザイン賞を受賞しています。

千種区全体の地価は約30万円で、市内では4番目に高い地価となっています。千種区は住宅地が多いのですが、区の西部には商業エリアが形成されており、地域によって特色が大きく分かれています。そのため、さまざまな需要が集まり地価が高額になっていると考えられます。

2-1-2.今池(千種区)

千種区で地価が最も高額な地域が今池です。特に、千種駅~今池駅周辺の地域は高額になっており地価平均約37万円となっています。今池駅周辺では地価が80万円を超える地域もあります。

今池は千種区の西部に位置し、古くから繁華街、歓楽街として発展し、現在では地下鉄の乗換駅となっており、需要が高まっている地域です。さらに、商業施設が多く集まり、古くからの商店街も残っていることもあり、生活の拠点としても機能しています。

また、コンサートなどがよく開催されている名古屋ボトムラインがあることから、県外からの観光客向けにホテルも多く建設されています。近隣の地域は住宅街なため治安もよく、名古屋駅よりも主要な観光地へのアクセスが簡単なことから、観光の拠点にも最適な場所といえます。

今池は区内だけなく、市内の随所からアクセスが可能な地域のため、商業地としても住宅としても、人気が高く地価も上がりやすい地域です。僅かな変化で地価が急激に変化する可能性もありますので、地価の動向には注意しておきましょう。

2-1-3.名東区

千種区の北東部に位置し、名古屋市の中央部からは少し離れている名東区。現在は区の全域が住宅地として活用されており、今なお新たなマンションやアパートが建設されています。実は、名東区は昔からの住宅地ではなく、昭和30年頃から急速に宅地造成が行われた新興住宅地です。

そのため、地元で長年生活している人は少なく、住民同士の結びつきがあまり強ないことが特色です。一見するとマイナスの要素ですが、排他的な地域性がないことが、区外や県外の転入者を増やすきっかけとなり、年々住民が増加している珍しい地域となっています。

また、名東区の中心部を横断するように市営地下鉄が通っており、交通網がしっかり整備されているのも特徴です。もともと名古屋市は自動車が多く、道路が積極的に整備されていることから、交通アクセスが良いことも人気に拍車をかけています。

名東区全体の地価平均は約19万円で、市内の中では中位の地価の高さです。名東区は商業施設が少ないため、企業からの需要が少ないことから、人気の割には他の地域と比べて地価が上がりにくいのかもしれません。

2-1-4.一社(名東区)

名東区で最も地価が高額なのが星ヶ丘~一社周辺です。星ヶ丘団地という団地が名前の由来になっているように、マンションなどが多く立ち並ぶ住宅地として発展を続けています。その一方で、東山動物園に近いことから、商業地としても発展をしています。

ただ、星ヶ丘は千種区の地域であるため、実際には一社が名東区の中で最も地価が高額な地域となっています。一社の地価平均は約21万円で、名東区全体の地価と大きく変わりません。名東区は地下鉄が中心部を通っていることから、交通の利便さが変わらないため、地価平均では区内のどの地域も似たような価格になっていると考えられます。

一社は千種区との区境となる地域で、星が丘と隣接しています。その影響からか、商業施設が多く建設されており、さらに3つの大学が周囲に建っているのが特徴的です。そのため、一社にも学生が多く集まる傾向にあり、若者の街という側面もあります。

また、転入者の多くも若い子育て世代の家族であることが分かっており、区全体に活気が溢れているともいわれています。こうした特色から、名東区の全域で地価が年々上がっていますので、地価が高額な一社は特に今後の変化を細かくチェックしておきましょう。

名古屋 星が丘

2-2.千種エリアの地価の特徴

千種区と名東区、どちらも住宅地としての活用がメインですが、千種区は乗換駅であることから商業施設が多く建設されています。その結果、千種区のほうが地価は高めで、名東区でも千種区に近いところの地価が高い傾向にあります。

また、千種エリアは名古屋市の主要部へのアクセスが手軽な地域です。名古屋駅へは地下鉄を使用すれば乗り換えなしで行くことができ、JRや自動車を使用すれば栄や金山なども通勤圏内となります。

つまり、千種エリアはベッドタウンとして、非常に優れた立地条件といえるのです。名古屋市は自動車の普及率が高いことから、道路が広く整備されており、ビジネスエリアには住宅が建設しにくくなっています。

そのため、鉄道や自動車など、それぞれの方法でオフィスまでアクセスできる千種エリアがベッドタウンとして最適なのです。千種エリアは自然も多く、若い世代へ向けた子育て支援も豊富に行われています。
それでいながら覚王山など高級住宅地・商店街も存在し、都会的な雰囲気も併せ持っています。

こうしたメリットが重なり、転入者が増え続けることで地価も安定し、さらなる上昇を見せていますので、地価の動向には油断のできない地域となっています。

3.千種エリアの所得と富裕層

地価と同様に相続税の金額に大きな影響を与えるのが所得です。所得が多い世帯ほど、相続する金額が増えるため、相続税も高額化してしまいます。では、地価が上昇している千種エリアは、所得も高額なのでしょうか?

あるデータによると、千種区の世帯平均年収が約500万円、名東区が約520万円といわれています。どちらも愛知県内では高額な所得データとなっており、全国的に見ても非常に高価な金額です。

ただし、どちらも平均年収が300万円以下の世帯が約30~40%、年収1,000万円以上の世帯が約10%いることから、世帯間での所得差が大きく、実際には300~500万円の間の所得が最も多いと考えられます。

転入者の多くが若い世帯であることから、こうした所得による差が生まれているのかもしれません。そして、中区や中村区といった経済の中心地のベッドタウンとしての機能が、エリア全体の所得を底上げしている要因となっていると考えられます。

4.千種エリアの税理士事情

地価も所得も高額になりやすい千種エリア。相続税を高額化させる2台要素を踏まえたこの地域では、税理士による相続税対策が急務となるエリアといえます。それでは、千種エリアの税理士事情をしっかり見ていきましょう。

  • 千種区:306名
  • 名東区:182名

千種エリアにはそれぞれ上記のように税理士が在籍しており、合計で488名が在籍しています。千種エリアでの相続税の課税件数は482件ですので、ほぼ需要通りの人数が在籍しているといえるでしょう。

ただし、需要通りな反面余裕がありませんので、課税件数が少し増えるだけでも、税理士不足に陥ってしまう場合も考えられます。特に、千種エリアの大半は住宅地として利用されており、相続の発生件数が増えやすい要件を満たすため要注意です。

また、千種エリアは地価も人口も増加しており、今後相続を巡る状況は変わっていく可能性もあります。まだ大丈夫だと思って油断せずに、前もって税理士探しを始めておき、確実な相続税対策を行いましょう。

名古屋市千種区・名東区の相続税に強い税理士

【参考】千種エリア内の相続関連機関一覧

千種エリア内の相続に関連する各種機関の連絡先一覧をまとめました(2017年10月現在)。ただし、変更される可能性があることをご了承ください。

機関名住所TEL
千種税務署〒464-8555
名古屋市千種区振甫町3丁目32番地
052-721-4181
名古屋東部県税事務所〒460-8483
名古屋市中区新栄町2-9
(スカイオアシス栄内)
052-953-7803
千種区役所〒464-8644
名古屋市千種区覚王山通8-37
052-762-3111(代表)
名東区役所〒465-8508
名古屋市名東区上社二丁目50番地
052-773-1111(代表)
名古屋法務局
本局
〒460-8513
名古屋市中区三の丸2-2-1
(名古屋合同庁舎第1号館)
052-952-8111(代表)
名古屋法務局
名東出張所
〒465-0051
名古屋市名東区社が丘4-201
052-703-2322(代表)
名古屋家庭裁判所〒460-0001
愛知県名古屋市中区三の丸1-7-1
052-223-3411(代表)
東海税理士会〒450-0003
名古屋市中村区名駅南2-14-19
住友生命名古屋ビル22階
052-581-7508
名古屋税理士会
千種支部
〒464-0841
名古屋市千種区覚王山通8丁目14番地
税理士会ビル4階
052-752-7711
愛知県司法書士会〒456-0018
名古屋市熱田区新尾頭1-12-3
052-683-6683
愛知弁護士会〒460-0001
名古屋市中区三の丸1-4-2
052-203-1651(代表)

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