千葉市の相続と税理士事情

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千葉

千葉県の県庁所在地として、経済や行政の中核を担っている千葉市。多くの人が訪れるだけでなく、先進的な街づくりでも注目を集めるこの地域にはどのような相続の特徴があるのでしょうか?

1.千葉市の相続事情

千葉市の税金を管轄する税務署は、地域により異なっており、千葉東税務署、千葉南税務署、千葉西税務署に分かれています。ですが、それぞれの管轄内には市原市や習志野市、八千代市も含まれていますので、千葉市のみのデータとはなっていないことに注意しなければいけません。

税務署名申告件数課税件数1件あたりの納付税額課税割合
千葉東513件403件約1,400万円9.81%
千葉南377件288件約1,050万円6.73%
千葉西679件509件約1,260万円10.22%

課税件数を合計すると1,200件となり、千葉県の総課税件数の約25%を締めています。課税割合も県の平均である8.29%を千葉東エリアと千葉西エリアが上回っており、千葉県の相続税は千葉市を中心に課税されていることが分かります。

しかし、一件あたりの納付税額は平均を下回っており、課税割合は南エリアでは平均よりも低くなっています。実は、中央区や美浜区は地域により2つの税務署の管轄に分けられており、こうした管轄地域の違いによる影響が課税割合などに現れていると考えられます。

つまり、千葉市は県の相続の中心地域であり、相続税が課税されることは多いものの、課税額はそこまで高額ではないという特徴があるといえるでしょう。ただ、市原市などの影響により課税額が下がっている可能性も考えられるため、税務署のデータだけでは分析が難しい地域ともいえかもしれません。

2.千葉市の地価事情

それでは、千葉市の代表的な区と地価から、千葉市の相続の特徴がどのように作られているのかを考えていきましょう。

2-1.代表的な地域と地価

2-1-1.中央区

その名の通り千葉市の中央部に位置しており、東京湾に面している中央区。区内には千葉市役所や千葉県庁、地方裁判所や各省などの国や県の行政機関が多く建設されており、千葉市だけでなく県の行政の中心部として機能しています。また、区内にはいくつか大型の商業施設が建設されており、多くの人が訪れる地域であることも合わさって、市や県の商業の中心地域にもなっています。ですので、中央区は商業と行政どちらにおいても大切な役割を果たす市と県の重要地域として位置づけられています。

中央区の地価平均は約19万4,000円、最も地価が高額なのは栄町駅周辺で約83万円となっています。栄町駅は千葉駅の次駅であり、千葉駅周辺の繁華街から少し外れた地域です。実は地価の集計に含まれる栄町駅周辺の地域は少ないため、平均すると非常に高額な値になっていると考えられます。

ですので、実際には千葉駅周辺の地域の方が高額な傾向にあるため、地価などを参考にする場合には注意しなければいけません。そして、税務署の管轄は中央区を北と南で分けるようになっており、千葉駅のある北部のほうが地価が高い傾向にあります。つまり、税務署の統計上、中央区の南部が含まれる千葉南税務署の方が課税額や課税割合が小さいのは、中央区の区切り方による影響も関係しているといえるでしょう。

2-1-2.美浜区

中央区の北西部と位置しており、沿岸に沿った長細い地形が特徴的な美浜区。美浜区は主に埋め立て造成によって作られた人工の土地であり、国内初の人工海岸であるいなげの浜なども作られています。

美浜区が埋め立て地だからこそ、当初から計画的に緻密な街づくりが進められていました。その結果、幕張メッセや千葉マリンスタジアムなどの招致施設や企業などの研究施設と、住宅や公園などの生活拠点機能といった、都市機能と住環境を共存させた近未来的な都市が作られています。

美浜区の地価平均は約16万円、最も地価が高いのは約22万9,000円の海浜幕張駅周辺です。この地域には幕張メッセが建設されており、一年を通して非常に多くの人が訪れます。その結果、周囲にはホテルなどが多く建設され、広い土地には大型商用施設が建設され、現在では以前よりも多くの人で賑わう人気スポットになっています。

また、この地域は幕張新都心とも呼ばれており、商業施設の他にもオフィスビルや企業の本社、住宅街が広がっています。つまり、海浜幕張駅を中心とした大きな都市が形成されており、さまざまな方面から人気を集めていることが地価の上昇につながっているのです。

2-1-3.稲毛区

中央区北部の内陸部に位置している稲毛区。沿岸部の華やかな印象とは大きく変わり、落ち着いた住宅街が区の大半を占めています。さらに、戸建てやマンションなどの形態を問わずに多くの住宅が密集していることもあって、区内では千葉市全体の倍以上もの人口密度になっています。

稲毛区の地価平均は約14万7,000円、最も地価が高いのは約30万6,000円のみどり台駅周辺です。この地域は中央区との区境にあたり、区内では千葉駅への距離が最も近くなる地域です。つまり、千葉駅から市内外へのアクセスが手軽にできることから、生活拠点としての人気が高まっているといえるでしょう。

また、みどり台駅の近くには西千葉駅があり、暮らす場所によっては両方の駅と路線を使用することができます。さらに、中央区や区の中心部など混雑が起きやすい駅を経由せずに、東京都心部へ手軽にアクセスが可能です。

そのため、この地域は県の中心地域と東京都の中心地域、どちらへも簡単にアクセスができることから、通勤・通学するには非常に優れた地域になっています。こうした高い利便性が、もともと生活拠点として活用されていた稲毛区の需要をより高めることになり、地価が大きく上昇していると考えられます。

2-2.千葉市の地価の特徴

千葉市全体の地価平均は約14万4,000円で、市内の区を地価の高い順に並べると中央区、美浜区、稲毛区、花見川区、若葉区、緑区となります。千葉市の県内の地価順位は7位と上位ではあるものの、そこまで高いわけではありません。

区内の地域を見てみると中央区を中心に地価が高くなっているのですが、東京都との距離や区内のビジネス需要などにより地価が変化しています。そのため、規則性がほとんどなく、漠然としたイメージだけで判断することはできないので、しっかりと地価の動向をチェックしておくことが適切な相続税への対策に繋がります。

また、市内では地価が高額な美浜区ですが、一般的に埋め立て地は地価が低くなる傾向があります。ですので、もし美浜区が陸地部であれば、より地価が上昇していた可能性があります。つまり、埋め立て地であることが地価の上昇を抑制してしまうため、区だけでなく市としても地価の大幅な上昇を抑えてしまっているのだと考えられます。

そして、各税務署の管轄地域を見てみると、区内でも地価が高い中央区、稲毛区、美浜区の中心地域は全て千葉東税務署の管轄となっており、実際に課税額や課税割合は3つの税務署の中でトップになっています。千葉市を管轄する税務署による相続税のデータの差異には、管轄地域による地価の価格差が如実に現れているともいえるでしょう。

3.千葉市の所得と富裕層

千葉市の区ごとに所得を見比べていきたいのですが、区別の所得状況は発表されておりません。そこで、小学校区ごとの最高年収をもとに、区ごとの所得の傾向を見ていきましょう。

自治体名平均年収
中央区約840万円
花見川区約914万円
稲毛区約840万円
若葉区約805万円
緑区約896万円
美浜区約1,070万円

地価と同じように中央区の年収は高いのですが、美浜区の方が高くなっています。さらに、地価が低い花見川区や緑区も所得では中央区や稲毛区では大きく上回っていることがわかります。そして、全体的に高い年収ですが、特に年収が高額な美浜区や花見川区、緑区は区内でも富裕層が多い地域であることが予想できます。

また、千葉市全体の平均所得は約370万円で県内6位の所得額で、地価と同様にそこまで高額な所得ではないことが分かります。つまり、地価も所得も実際には高額ですが、県内にはより高額な地域が多いため、課税額や課税割合が平均並や平均を下回ってしまうのです。

ただし、全国的に見ると千葉市の所得は77位と上位10%に含まれています。ですので、千葉市にはもともと高所得者が多い地域であり、美浜区や花見川区以外の地域でも、貯金などの財産にかけられる相続税には十分に注意しておかなければいけません。

4.千葉市の税理士事情

相続税対策として重要な存在となるのが税理士です。しかし、税金のプロフェッショナルである税理士でも、その知識や実力によって節税結果には大きな違いが現れることがあります。そこで、千葉市内の税理士事情から、税理士選びのポイントを考えていきましょう。

千葉市内に在籍している税理士数は合計で506名です。では、区ごとにどのような割合で税理士は在籍しているのでしょうか?

自治体名在籍税理士数
中央区221名
花見川区67名
稲毛区77名
若葉区53名
緑区35名
美浜区52名

区ごとに見てみると、50%近くの税理士が中央区に在籍しており、次いで稲毛区、花見川区、美浜区となっています。意外にも年収や地価の高い美浜区に在籍している税理士が少ないのですが、中央区と緑区を除いてはそこまで大きな差が生まれていないことも分かります。

ですので、どの区でもまずは地元で信頼できる税理士を探し、その後中央区で税理士探しを行うことがおすすめの流れとなります。地元の税理士はより地価や所得の動向を把握している強みがあり、都市部の税理士は依頼数が多いため実力が高いことが多いという強みがあります。どちらが良いとは言い切れませんが、どちらも頼りになることは間違いありませんので、なるべく多くの税理士事務所を訪ねましょう。

また、信頼できる税理士を選ぶためには、無料相談などを上手に活用してこちらの話しをきちんと聞いてくれるか、料金などの説明を詳しくしてくれるか、といった点に注目することが大切です。料金が安いからなどの、安直な理由だけで選んでしまうと、後悔してしまうこともあります。可能な限り時間をかけてじっくり選べるように、できるだけ早い段階から税理士探しを始め、万全の体制で相続税に立ち向かいましょう。

千葉市の相続税に強い税理士

【参考】千葉市内の相続関連機関一覧

千葉市内エリア内の相続に関連する各種機関の連絡先一覧をまとめました(2018年6月現在)。ただし、変更される可能性があることをご了承ください。

機関名住所TEL
千葉東税務署〒260-8577
千葉県千葉市中央区祐光1丁目1番1号
043-225-6811
(代表)
千葉南税務署〒260-8688
千葉県千葉市中央区蘇我5丁目9番1号
043-261-5571
(代表)
千葉西税務署〒262-8502
千葉県千葉市花見川区武石町1丁目520番地
043-274-2111
(代表)
中央県税事務所〒260-8654
千葉県千葉市中央区都町1-1-20
千葉県庁都町庁舎
043-231-0161
(代表)
千葉市役所〒260-8722
千葉県千葉市中央区千葉港1番1号
043-245-5111
(代表)
千葉地方法務局〒260-8518
千葉県千葉市中央区中央港1丁目11番3号
043-302-1311
(総務)
千葉公証役場〒260-0015
千葉県千葉市中央区富士見一丁目14番13号
千葉大栄ビル8階
043-224-1408
043-227-3661
千葉家庭裁判所〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央4-11-27
案件によって異なる
HP参照
千葉司法書士会館〒261-0001
千葉県千葉市美浜区幸町2町目2番1号
043-246-2666
(代表)
千葉弁護士会館〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央4丁目13番9号
043-227-8431
(代表)

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